ここではシャツを織りなす生地・素材についてご紹介させていただきます。
シャツの着心地・デザイン・耐久性のすべてにおいて生地・素材の役割は大変重要です。
日々身につけるアイテムですので、着心地が良いに越した事はありません。
SHIRTSBARでは天然素材を中心に、着心地を追求した品揃えをいたしております。
シャツは身につけるアイテムの中でも上半身を覆う大きな面積を持っています。
特に夏場はシャツが体の半分を表現することになる機会も増えるでしょう。
SHIRTSBARでは素材感を前面に打ち出せる、厳選した生地・素材をピックアップしています。
お気に入りの生地・素材を見つけて、様々なシャツの表情をお楽しみください。
ドレスシャツの代表的な生地です。
経(たて)糸と緯(よこ)糸の太さが同じで、経糸の密度を緯糸の2倍にし、緯糸をカバーするように織ってある平織りの生地をいいます。
緯糸の方向に細い畝(うね)ができます。
糸番手(糸の太さを表す単位/数字が大きくなるにつれ細くなります。)は40~200番と幅広くありますが、50~60番手クラスの商品が多く流通しています。80番手以上は高級素材とされています。
ブロードは米国での呼称ですが、日本でもこの呼称で親しまれています。
英国ではポプリンと呼ばれ語源はフランスの地名です。日本でポプリンと呼ぶ場合は20~30番手の太い糸で織られた生地を指すことが多いです。
もとはフランスのローン地方で作られたごく薄手のリネン(麻)の織物の事をいいます。
細番手の単糸を使用し、経糸と緯糸の密度がほぼ同じくらいに織ってある平織りの生地をいいます。
透け感のある薄い生地になりますが、その中でもコシのある柔らかな風合いが特徴です。
現在では風合いを模した綿織り物が主流ですが、リネンを混紡した織り物もあります。
細番手の糸を強撚して用いた平織りの生地をいいます。
ローンと同様の透け感のある織り物ですが、糸を強く撚(よ)っているためよりシャリッとした肌触りとなっています。
通気性がよくドライな感触で好まれています。
経糸・緯糸の両方に双糸を使用したものを本ボイル、緯糸に単糸を使用したものを半ボイルといいます。
経糸・緯糸を2本づつ引き揃えた(若しくは緯糸1本で織った)平織りの生地をいいます。
比較的厚地で光沢感があり、シワになりにくくソフトな雰囲気を持っています。
経糸・緯糸ともに2本づつ以上引き揃えて織られた蹴り物を斜子織りといいます。
オックスフォードも斜子織りのひとつと数えられます。
昔からボタンダウンシャツの代表的な生地として親しまれています。
針の頭のように小さな目がオックスフォード地に見られることからついた生地の名称です。
オックスフォードより細番手の糸を使用しており、光沢感が増しなめらかな風合いに仕上がります。
よりドッレーシーに装いを演出します。
オックスフォードより細番手の糸で織られたソフトで光沢のあるオックスフォードです。
ドビー織機を使って織られるのでオックスフォードというよりドビー織り物に近い生地となります。
綾織りと平織りを組み合わせて経に畝織りにした織り物をいいます。
二重織りとなっており畝を表す部分の下を数本の経糸が通っており、下地の横糸で止まっている織り方です。
生地表面に立体感がうまれる事により、通気性に優れています。
本来ピケと呼ばれるものは横方向に畝のある織り物です。
一方経方向にあるものは経ピケまたは、ベッドフォード・コードといって、全く違った組織のものとなります。
ですが最近は経畝の織り物も総称してピケと呼ばれています。
ドビー織りとは規則正しい連続模様を織り出しことができる特殊なドビー織機で織られた織り物をいいます。
平織りの柄の部分だけに別の糸を織り込んだり、別の組織を用いて縞にしたものなどのことをいいます。
ツイル・ピケなども含まれます。
シャツ生地では主に平織りが地になりドビー織機で規則的なドビー柄を織りだした織り物を使用します。
ドビー柄の部分は密度が高く光沢のあるドレッシーな表情を見せてくれます。
フランス人発明家のジョゼフ・マリー・ジャカールが製作した自動織機(ジャガード機)で織られた織り物をいいます。
ジャガードは、ドビーと同様に変わり織りの一種で、ドビーよりも大柄で複雑な紋様を織ることができます。
経糸と緯糸が交錯して見える柄で奥行きのある重厚感と上質感があります。
ジャカード織機はパンチカードを用いて制御を行っていました。
穴の有無に従って上下する金属針とシャフトを連動させてシャフトを個別に上下させ、穴によって指示された経糸だけを引き上げて横糸を通し、カードのパターン通りの模様を織ります。
穴の有無はコンピューターの0と1に置き換えられ、コンピューターの歴史上でも重要な発明でした。
一列の針で編目をすべて同じ方向に引き出して編まれた緯編の基本組織で、プレーンジャージーとも呼ばれています。
各種ニット組織のうち、最も薄く編め、適度の伸縮性(横方向によく伸びる)とさらっとした感触を特徴とします。
編地が端の方から巻きやすく、また一ヵ所の編目が切れると、縦方向へほどける欠点があります。
織機で織っていく過程で編地の両端の組織がくずれるため、ガミングといって、両耳に糊をつけて固定させながら編みます。
両面編機(スムース編機)で編まれ、インターロックとも呼ばれています。
平面がなめらかなところからこの名がついたのですが、これは日本のニット業界の俗語です。
特徴は表裏とも同じ編目ができ、平織の目のつんだ状態に見え、適度に伸縮性を押さえており、弾力性があります。
平編の表目と裏目がウェール方向(たて方向)に交互に配列される編み方で、平編よりもよこ方向によく伸びるという特徴をもっています。
平編のように耳が巻かず、そのため裁断しやすいのが特徴です。
また平編と異なって、表と裏の区別がありません。
表目と裏目をタテ・ヨコ交互に組み合わせて編むことにより、表面に隆起や透かし目を作り、編み目柄をあらわしたものです。
その独特の表面組織から、肌への接面積が少なく、さらりとした風合と、優れた通気性を特徴としています。
最も一般的に広く使われている天然繊維の代表です。
綿の特徴
綿の種類
綿は繊維の長さによって大きく3種類に分類されます。
麻と一口にいってもその種類は20種類にも及びます。
日本での家庭用品品質表示法が定める麻の種類は、ラミーとリネンです。
ここではシャツ地に適したリネンについて取り上げさせていただきます。
リネンの特徴
ポリエステルは化学繊維(合成繊維)の一種です。
合成繊維は石油などから化学的手段で合成し、高分子化合物としたのち繊維にしたものです。
ポリエステルの特徴
単糸とは紡績糸で短繊維を梳(す)き、平行にして撚り合わせた糸を言います。
双糸とは2本の単糸を撚り合わせた糸をいいます。
単糸は素材自体のもつ柔らかさを保っています。
単糸よりも細い糸を2本使った、双糸の方が丈夫になりキメ細かく肌触りがよくなります。
双糸は2本を撚ることでほぼ倍の太さとなり、糸の太さも単糸に比べより均一になります。
たとえば60番手単糸と120番手双糸はほぼ同じ太さになります。
60番手単糸は 60/- と表記され、120番手双糸は 120/2 と表記されます。
糸の太さを表す数字(単位)として用いられます。
番手が大きくなるにつれ、糸は細くなっていきます。
ただ、同じ素材の糸でも撚りが強いと見かけは細く見えますし、逆に撚りが甘いと太く見えます。
番手=太さでは無く、厳密にいえば重さに対しての長さになります。
シャツ生地の場合は40番から200番まであります。
日常的なビジネスユースには50番から120番程度が実用的とされています。
120番以上の番手は糸自体の強度が求められ、より良質の原料を使用する事になります。
120番以上の番手を織り物にした場合の肌触りは、より滑らかさと、艶やかさをご体感いただけます。
柔らかさも増すことで、シワにはなりやすくなります。